これまで、Webマーケティングの施策として、Google検索でどれだけ上の順位に表示されるかが重要だった。Google検索のSEOを改善する書籍は何冊も発売されている。

しかし、Google検索の利用が減っていると言われている若い世代をターゲットとする製品のマーケティングなら、Instagramの検索を重視したほうがいいかもしれない。Make Tech Easierが「8 Tips to Win at Instagram Search and Get Discovered」で、Instagram検索を使いこなすコツを消化しているので、そのポイントを紹介しよう。

まずは、Instagram検索について、整理しておきたい。Instagramによると、ユーザーが入力したテキストをもとに検索結果を見つけ出す点で、フィード、ストーリーズ、リール、発見とは異なるという。適切な検索結果を得るために、そのユーザーの親しい友達、好きなクリエイター、ビーガンデザートのヒントなど、関連度が高い順に検索結果を並べ替えて表示している。

検索結果のランキングは、入力されたテキストに加え、アカウント、ハッシュタグ、場所からの情報(シグナル)を使って決定される。入力されたテキストが最も重要度が高く、これに、アクティビティ、検索結果に関する情報の順で重要と見なされている。

  • Instagramの検索画面

以下、検索で上位に表示されるために必要なことを紹介しよう。

適切なハンドルネームやプロフィール名を使う

Instagramは、「ハンドルネームやプロフィール名として投稿のコンテンツに関連したものを使うことは、関連の検索結果に表示されやすくするベストな方法」と説明している。Make Tech Easierの記事は、ビジネスニーズや関連するキーワードと一緒にブランド名を用いることを勧めている。

プロフィールの名前に適切なキーワードを追加する

Instagramのプロフィールには、紹介文に加えて、アカウントの名前、投稿、写真が表示される。アカウントの名前は検索対象であるため、ここに適切なキーワードを含めておく必要がある。

なお、Instagramのアカウントの名前はユーザー名とは異なり変更可能であり、ハッシュタグとリンクを含めることができる点にも留意されたい。

関連するキーワードや場所をプロフィールに含める

Instagramでは、150文字でプロフィールにおいて自己紹介を行うことができる。150文字しかないので、ポイントを押さえておく必要がある。また、4行を超えると「続きを読む」のボタンが表示されてしまうので、初めのほうに興味を持ってもらえるような内容を記しておいたほうがよいといえる。

検索時に自己紹介が表示されるため、知ってもらいたい内容をプロフィールに含めることでクリックしてもらえる可能性が高まる。キーワードに加え、ハッシュタグ(およびリンク)を使うこともできる。これにより、ハッシュタグを検索しているときにプロフィールがポップアップ表示されるようになる。

投稿やストーリーにハッシュタグを追加する

Twitterでもハッシュタグは頻繁に使用されているが、Instagramの投稿やストーリーを検索してもらいやすくするうえでも不可欠である。うまく活用すると、コミュニティを構築し、同じ趣向のユーザーを引き付けることができる。ハッシュタグの検索結果はトップタップと「タグ」に表示され、発見される可能性が上がる。

ハッシュタグは1つの投稿につき最大30個使えるが、ハッシュタグの最適な数については、意見が分かれているようだ。ハッシュタグの種類としては、「Industry Hashtag」「Community Hashtag」「Branded Hashtag」のほか、キャンペーン用のハッシュタグやトレンドのハッシュタグがある。ストーリーには最大10個のハッシュタグを追加することができる。

投稿にロケーションタグを追加する

投稿にロケーションタグを追加すると、ユーザーが検索の[場所]タブでその特定のロケーションを検索したときに見つけやすくなる。したがって、すべての投稿に場所を追加することで、より多くのビューを取得できる可能性が高まる。