JR東日本は3月8日、同社が保有している光ファイバ心線を企業に貸出すると発表した。これまでは主に鉄道事業をはじめとした自社で光ファイバ心線を利用していた。

今回、情報通信技術の進展に伴う世の中のデータ通信量の増大などを踏まえ、光ファイバ心線を法人顧客にも貸出することにしたという。

鉄道の駅から駅までの光ファイバ心線を貸し出し、駅の光ファイバ心線を収容する通信機器室から拠点の目的地までは、ユーザーがネットワークを構成する。料金は、線区・区間・距離および利用年数により算出する。

  • JR東日本の光ファイバ心線の敷設範囲

  • 光ファイバ心線貸し出しのイメージ

同社の光ファイバ心線の活用例としては、「40心以上提供可能な東北・甲信越エリアにおける企業の本店・支店、データセンター間の接続」「太平洋沿いの海底ケーブル陸揚げ局と首都圏をつなぐルート構築」「日本最大の IXエリアである東京駅周辺(大手町)から各方面へのネットワーク展開」「メッシュ状に敷設された光ファイバ心線の活用による障害や災害に強いネットワークの構築」「専用の光ファイバ心線によるセキュアな通信環境の実現」がある。