ProgateとMMD研究所は2月24日、20歳〜59歳の正社員の男女10,000人を対象として1月28日〜31日に実施した「従業員からみたデジタル課題に関する実態調査」の結果を発表した。その結果、従業員のデジタルスキル学習は約3割、デジタルスキルへの興味は約7割であった。
勤めている企業で業務のデジタル化を行っているかという質問には、73.3%が行っていると回答。そのうち業務のデジタル化についていけているかにを尋ねると、「ついていけている」との回答が18.0%、「どちらかというとついていけている」が24.5%と、合わせて42.5%が業務のデジタル化についていけているとし、「あまりついていけていない」が13.7%、「ついていけていない」が7.1%と合わせて20.7%が業務のデジタル化についていけていないと回答した。
業務のデジタル化で苦労しているかどうかの問いには、57.7%が「苦労している」と回答。その内訳は「慣れたやり方から移行するのが大変」が35.7%と最多、次に「電子機器を使いこなせるようになるのが大変」が 24.7%、「セキュリティ対策の強化、知識向上が大変」が24.2%となった。
従業員が自社のデジタル課題に対し考えていることは「経営者や幹部がデジタル技術に対し理解が浅い」「年配者も積極的にデジタル化に順応する姿勢をみせることが必要不可欠」といった声が挙がった。
デジタルスキルを勉強しているか聞いたところ、「勉強している」が 31.5%、「勉強していない」が68.5%。 続いて、デジタルスキルに興味があるか聞いたところ、68.8%が「興味がある」と回答した。また、自分のデジタルスキルを上げることへの意欲があるか聞いたところ、「積極的に上 げていきたい」が13.6%、「指示された内容で上げていきたい」が20.9%と合わせて34.5%が意欲があると回答した。その理由として 「業務のスピードアップがしたいから」が36.9%と最も多く、次に「日常業務に活かしたいから」が35.9%、「持っていないと時代に追いつけなくなると思うから」が33.6%となった。
勤めている企業でデジタルスキルアップのための研修を実施したことがある人を対象に、「Excel、Word、PowerPoint」「プログラミング」「セキュリティ」など具体的なデジタルスキル名を9つあげて研修を実施したことがあるか聞いたところ、65.3%が実施したことがあると回答し、 91.3%が「効果があった」と回答した。そのうち「Excel、Word、PowerPoint」が25.2%と最多、次に「プログラミング」が12.6%、「セキュリティ」が11.0%となった。