米Akamai Technologies(以下、アカマイ)は2月15日(現地時間)、IaaS(Infrastructure as a Service:インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス)プラットフォームを手掛ける米Linodeを約9億ドル(約1,041億4,080万円)で買収すると発表した。

Linodeの買収により2022会計年度には、約1億ドルの収益が追加で生じると見込まれ、非GAAPベースの1株あたり利益(EPS)もわずかに (約 0.05~0.06 ドル) 増加する。なお同買収のクロージングは、2022年第1四半期を予定している。

2003年に設立されたLinodeは、世界中の開発者や企業に対しクラウド・コンピューティング・プラットフォームを提供してきた。Linodeの最高責任者(CEO)である Christopher Aker氏は「クラウドサービスにはコンピューティング、ストレージ、セキュリティ、コアからエッジまでの配信などすべてが含まれるようになり、多くの顧客が新たな課題に直面している。アカマイと一体となって、大規模な統合とスケールを推進していく」とコメントしている。

またアカマイは同日、第4四半期(10月~12月)および通年の決算を発表。第4四半期の売上高は前年同期比7%増の9億500万ドルで、GAAPベースの営業利益は46%増の1億9600万ドル。2021年通年の売上高は8%増の34億6000万ドルで、GAAPベースの営業利益は19%増の7億8300万ドルだった。

分野別にみると、セキュリティ分野の売上高は第4四半期で23%増の3億6,500万ドル、通年で26%増の13億3,500万ドルだった。一方エッジ分野は、第4四半期、通年ともに1%減で、それぞれ5億4,100万ドル、21億2,600万ドルだった。

アカマイのCEOであるTom Leighton博士は、同買収に関して「開発者にとって使いやすい Linode のクラウドコンピューティング機能を、当社のエッジプラットフォームと組み合わせる機会を得たことは大きな変革だ」とコメントしている。