QNAP Systemsは2月14日(米国時間)、「QNAP Extends Security Updates for EOL Products|QNAP」において、サポートが終了した同社の一部の製品に関して、テクニカルサポートおよびセキュリティアップデートの終了日を2022年10月まで延長すると伝えた。
更新対象となるのは高レベルまたは重要なセキュリティ更新プログラムに限定されている。サポート期間を延長することで、セキュリティサポートが提供されている間により新しい製品への移行を促す狙いがあるとみられる。
サポートの延長対象となるモデルは次のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
CPUアーキテクチャ | x86 64ビットモデル、ARMモデル |
OS最終サポートバージョン | QTS 4.2.6、QTS 4.3.3、QTS 4.3.6、QTS 4.4.1 |
QNAP Systemsは、すでにサポートが終了した製品は計算能力の不足、運用メモリの不足、最新のコンポーネントドライバを受け取ることができないといった技術的な制約または非推奨事項が存在するとしており、基本的にEoLを迎えてから4年間のセキュリティアップデートでサポートを終了している。今回は、活発化しているサイバー攻撃などを加味し、一部のモデルのセキュリティアップデートを延長したと説明している。
NASはサイバーアクターに攻撃対象として利用されやすいデバイスの一つであり、QNAP Systemsの製品も攻撃対象として悪用されている。今回のセキュリティサポート延長は、こうした状況に対する対策とみられる。