パナソニックは1月25日、搬送ロボットやロボット掃除機がエレベーターやセキュリティドアと連携し、オフィスビルや商業施設での配送・清掃業務のサービスを行う実証を三菱地所と共同で開始すると発表した。
パナソニックは、多要なロボットがさまざまなエレベーターに搭乗できるようにするための通信仕様や運用方法等に関する研究開発に取り組んでいる。
今回は、施設内でのフロアをまたぐロボットの移動、ロボットとセキュリティドアやフラッパーゲートなどのセキュリティとの連動といった課題に対し、ロボットのエレベーターへの自動的な搭乗によるフロア間の移動と、セキュリティドアやフラッパーゲートと連動したフロア内の安全な移動の実現を目指す。
搬送ロボットは、専用サイトで注文された飲食物を屋外の店舗まで取りに行き、デリバリーシステムが格納庫に載せた後、自動でエレベーターに搭乗することで、オフィスフロアまでの自動配達を実現する。周囲環境のセンシングにより人や障害物を認識し、必要に応じて減速、停止することで安全にビルの屋外、屋内を自動で走行するとのこと。
ロボット掃除機はクラウドシステムと連携したスケジュール機能を備えており、設定時間になったら、決められたエリアの掃除を行う。エレベーターの呼出および搭乗により、複数フロアの連続掃除を実現する。
なお同実証は「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」などにて2022年2月末までで実施される予定。