2022年の始まりにあたり、アステリア代表取締役社長兼CEOの平野洋一郎氏は、以下のように年頭所感を発表した。

あけましておめでとうございます。

2021年は、前年に続き新型コロナウイルスの影響を受けましたが、アステリアは新たな社会様式「ニューノーマル(新常態)」への対応をさらに進化させました。特に日本国内においてはオフィスを再定義し、従来の本社オフィスから規模を大幅に縮小させた「センターオフィス」、テレワークを行う自宅「リモートオフィス」、仮想空間上の「バーチャルオフィス」などを含めたオフィスの5元化を断行。アフターコロナを見据えて密を回避するとともに、最も生産性の高い働き方を社員一人ひとりが自律的に選択するワークスタイルの定着を推進しました。

また、コロナ禍における新たなニーズを捉え、ASTERIA Warpを筆頭に当社主力のソフトウェア事業が大きな成長を遂げています。デジタル・トランスフォーメーション(DX)を推し進める企業が増え続けるなか、データ・システム連携、業務のデジタル化・自動化などのシーンで幅広い層のお客様の業務改革に貢献。2022年におきましても、Handbookの後継となる新製品の展開をはじめ、Platioにデータ連携機能を搭載した「Platio Connect」の発売、外部サービスとの連携機能を追加したGravioなど、各製品がより社会の要請に応えてまいります。

2022年4月に開始される東京証券取引所の新市場区分において、当社は「プライム市場」を選択しております。プライム市場では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言と同等の情報開示が求められ、ガバナンス体制への厳しい基準への対応や脱炭素に向けた取り組みも不可欠です。当社では、多様性を備えた社外取締役が過半数を占めるとともに、企業活動におけるカーボン・オフセットなどを実施してきましたが、ガバナンス強化とSDGsへの関与度をより一層高め、グリーン社会に貢献し続ける企業として進化してまいります。

新型コロナウイルスとの闘いは続きますが、デジタルの力で社会は進化していきます。昨年はデジタル庁がスタートしたことで政府・自治体の取り組みも活発になってきました。メタバース、量子コンピューティング、宇宙インターネット等、当社戦略「4D」 - Data (AI等), Device (IoT等), Decentralized (Blockchain等), Design - の領域における進化も続きます。2022年、アステリアは先進的なソフトウェアの提供を通じて、システム、ヒト、モノ、そしてオモイを未来へ「つなぐ」企業として、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。