MicrosoftはWindows 10およびWindows 11のデフォルトブラウザとしてEdgeを推奨しており、「microsoft-edge://」プロトコルを使用してEdgeでリンクを開くように強制している。これに対する回避策として、サードパーティ製アプリの「EdgeDeflector」を利用する方法があるが、最近リリースされた更新プログラム「KB5008212」「KB5008215」において、その回避策がブロックされたとBetanewsが12月16日に伝えている。

  • EdgeDeflectorによる回避策はブロックされた

    EdgeDeflectorによる回避策はブロックされた

「EdgeDeflector」は、「microsoft-edge://」プロトコルをEdgeではなくデフォルトに設定された既定のブラウザで開くようにするサードパーティ製のアプリである。FirefoxやGoogle ChromeといったEdge以外のブラウザを既定のブラウザに設定してある場合、スタートメニューの検索結果やウィジェットなどのリンクを開く場合でも、自分で設定した既定のブラウザを使用できるようになる。Firefoxでもこれと同様の機能が実装される計画がある。

Betanewsによると、2021年12月14日にリリースされた更新プログラム「KB5008212」および「KB5008215」を適用した場合、EdgeDeflectorによる「microsoft-edge://」プロトコルのフックが機能せず、Microsoftの意図する通りにEdgeでリンク先が開くようになっているという。

Microsoftは2021年11月に、Windows Insiderプログラム向けのプレビュービルドに対してEdgeDeflectorの機能をブロックする修正を加えていたが、今回はそれが正式版のWidnows 10および11に導入されたことになる。EdgeDeflectorの作者をはじめとする多くのユーザーがMicrosoftのこの方針に反対の声を挙げていたが、Microsoftには届かなかったようだ。