GNU Projectは現地時間2021年12月15日、nano バージョン6.0をリリースした。ソースコードはGNUのミラーリストから入手できるが、tarballやxzipの直接リンクも用意している。メーリングリストの投稿によれば、タイトルバーやステータスバー、ヘルプ行などを非表示にするオプション「--zero」を追加し、一般的なテキストエディターにおける全画面表示モードを追加した。タイトルバーおよびステータスバーは「Alt」+「Z」キー(M-Z)で切り替えられる。
バージョン6.0は256色表示を有効にする「#rgb」や配色テーマの追加、「set suspendable」の廃止などを追加している。また、自動ハードラップ(自動折り返し)有効時は必要に応じて行を折り返す機能や、単語や行数などを数える「Alt」+「D」キー(M-D)の動作がオプション「--wordbounds」で変化し、「wc」を使用する。シンタックスハイライトを実行するYAMLファイルも含まれるようになった。GNU nanoはvimやEmacsなどとは異なり、直感的な操作が可能なキーアサインを採用し、一部のLinuxディストリビューションでは既定のテキストエディターとされている。