インテージは12月8日、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ「SRI+(全国小売店パネル調査)」をもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを推定販売金額の伸びから振り返る「2021年、売れたものランキング」を発表した。

コロナ2年目、1位となったのはオートミールで、前年比291%の売り上げとなり、今年を象徴する商品となった。海外に比べて日本ではオートミールは定着していない印象があったが、長引くコロナ禍で健康志向が高まり、家庭の食卓も大きく変化し、食物繊維・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富で低カロリーなことから、一気に存在感を増したという。

データで見ると、各年1-10月の10カ月間で1回以上この商品を買った割合を示す購入率が男女ともに急上昇しているが、特に健康や美容に敏感な女性は2年前の約10倍にまで数字が伸びる驚異的な結果となっているとのことだ。

第2位以降は、麦芽飲料、玩具メーカー菓子、プロテイン粉末、しわ取り剤となっている。ベスト10の中で注目すべき商品として挙げられているのが、第5位のしわ取り剤(124%)、第7位の解熱鎮痛剤(121%)。しわ取り剤は美容品ではなく、衣類のしわを取るものだが、昨年より外出機会が増えたことに加え、除菌効果をうたった新商品も投入されたことでランクインした。解熱鎮痛剤は、新型コロナウイルスのワクチン接種時の副反応対策として需要が高まっているという。

  • 2021年1月-10月の金額前年比 上位ランキング 資料:インテージ

  • 2020年1月-10月の金額前年比 上位ランキング 資料:インテージ