NTTドコモとNECは12月2日、O-RANのオープンインターフェース仕様に準拠した5G基地局装置の親局(5G CU/DU)と異なるベンダーの子局(RU)を、5GのStand Alone(SA)方式で相互接続(マルチベンダー接続)する試験に成功したことを発表した。

今回のマルチベンダー接続は、ドコモの商用ネットワークで運用されているNon Stand Alone(NSA)方式のNEC製5G CU/DUのハードウエアを、ソフトウエアのアップグレードのみでSA方式に対応させる開発を行うことで実現した。同開発により、5G CU/DUのハードウエアはそのままで、NSA方式からSA方式へシステムの移行が可能となる。また、既存のNSA方式との混在も可能だ。

  • 4Gコアと5G基地局を組み合わせたNSA方式から、5Gコアと5G基地局を組み合わせたSA方式へ移行するイメージ

今後ドコモは5Gサービスの拡大に向けて、SA方式サービスへ今回開発した5G CU/DUの導入を目指す。

SA方式では、5Gの特長とされている高速大容量、同時多接続、低遅延・高信頼を活かしたサービスの柔軟な提供が可能だという。また、マルチベンダー接続の実現により、接続可能な5G基地局装置のラインアップが拡大するため、各ベンダーの装置の特長を活かし、ユーザ数やサービス内容に応じた柔軟なエリア設計が可能となる。