SEQSENSEは11月9日、東京建物と共同で自律移動型警備ロボット「SQ-2(エスキューツー)」を用いた実証実験を実施したことを発表した。2021年9月1日から同年10月31日まで、オリナスタワーおよび新宿センタービルにてロボットの自律走行による巡回業務性能の確認や、立哨業務性能の検証などを実施したとのことだ。

  • 「SQ-2」の機体イメージ

「SQ-2」は3次元センサー技術や自己位置推定、リアルタイム経路計画などの技術を搭載した自律移動型の警備ロボットである。警備業界の人手不足が進むとともに人材獲得が困難な現状を受けて、警備員の負担軽減を目的として開発を進めているという。

同社が独自に開発した3次元の距離情報を計測可能なセンサーである「3D LiDAR」を搭載するため高視野角を実現しており、警備対象物件の3次元マッピングや、障害物および歩行者の発見、環境変化の検出を行う。センシングの結果を自己位置推定や経路計画に反映することで、安定した移動が可能となる。

また、ロボットに対応するクラウドシステムを使用することで、警備拠点から遠隔で巡回や立哨、動哨といった警備業務をロボットに指示できる。ロボットが取得した情報はクラウド上に蓄積されるため、巡回結果のレポート作成やロボットに搭載されたカメラのストリーミング動画の録画再生といった機能が利用可能とのことだ。