米Boxは10月6日(現地時間)、セキュリティ・コントロールおよびインテリジェントな脅威検出のソリューションであるBox Shieldの新機能として「マルウェアディープスキャン」を発表した。新機能により、Boxにアップロードするファイルをほぼリアルタイムでスキャンし、ランサムウェアによるリスクを軽減するという。

新機能は、深層学習(ディープラーニング)技術と外部の脅威インテリジェンスを使用してファイルを分析し、コンテンツ内の悪意ある特性をほぼリアルタイムで特定して、業務に支障をきたす恐れのある巧妙なマルウェアを事前に阻止する。

マルウェア検出機能は、ユーザーがコンテンツをアップロード、更新、ダウンロード、プレビュー、共有、コピー、移動する際に適用される。新しいコンテンツと過去のコンテンツの双方をスキャンすることで、マルウェア感染のリスクを軽減するとのこと。

また、管理対象ユーザーがアクセスする外部コンテンツや組織内で共有する外部ソースのコンテンツも分析し、保護対象化する。業務ワークフローに支障を来さないよう、管理者はリスクの低いコンテンツに対する脅威判断を必要に応じて無効化できる。

同社はBox Shieldのアラート機能の強化についても発表した。具体的には、機械学習を用いて不審なダウンロードなどユーザーの異常な行動パターンを検知し、警告する。

管理者向けには、より詳細なアラート機能を提供する。このアラートでは、Box Shieldの機械学習アルゴリズムが特定の行動をリスクありと判断した理由を説明する。

これらの機能拡張により、管理者は異常な行動に関する詳細なフィードバックを得ることができ、潜在的な会社内部の脅威への対策を進められるという。