OpenBSDプロジェクトは10月14日(カナダ時間)、「OpenBSD 7.0」において、OpenBSDの最新版となる「OpenBSD 7.0」の公開を伝えた。OpenBSDプロジェクトは年に2回のリリースを実施しており、今回はプロジェクトとして51回目のリリースとなる。
OpenBSD 7.0の主な変更点は次のとおり。
- RISC-Vシステムのサポート(riscv64)
- KARLと互換性のあるconfig(8)を変更したGENERICカーネルをビルドするためのメカニズムとして/etc/bsd.re-config(5)を導入
- ハイバネーションにかかる時間を短縮化
- NetBSDからtimeout(1)ユーティリティを導入
- openrsync(1)にincludeとexcludeオプションを追加
- doas(1)をパスワード認証だった場合に3回までリトライを許可するように変更
- USB HIDコンシューマーコントロールキーボードの導入(ucc(4))
- printfやそれに類する処理において%nが使われたときにログ取りとアボートが機能するように変更
- iked(8)にクライアントサイドにおけるDNS設定を追加
- traceroute(8)の処理速度向上
- dhcpleased(8)およびresolvd(8)をデフォルトで有効化
- LibreSSLにOpenSSL 1.1.1 TLSv1.3 APIのサポートを追加
- OpenSSH 8.0の導入
OpenBSDプロジェクトはOpenSSHやLibreSSLなど、セキュリティ関係で重要なソフトウェアの開発も手掛けている。OpenSSHはリモートからホストにログインして作業する方法としてデファクトスタンダードになっており、開発から運用まで欠かすことのできないツールである。