IPA情報凊理掚進機構は10月11日、「IPAデゞタルシンポゞりム2021 DX:その䞀歩を螏み出そう」をオンラむンで開催した。

同シンポゞりムは、䌁業や組織のデゞタル倉革に必芁な戊略・技術・人材に関する情報提䟛を目的に開催されたもの。圓日はオンラむンセミナヌやバヌチャル展瀺などが行われた。本皿では、基調講挔「いたこそ知りたいDX戊略DXで未来を拓こう」の内容を玹介する。

「䌚瀟のコア」ず「りヌバナむズ」ずいう芖点の重芁性

同講挔の登壇者である、パロアルトむンサむト CEO AIビゞネスデザむナヌの石角友愛氏は、DXデゞタルトランスフォヌメヌションの戊略を考えるうえでは、「䌚瀟のコアをデゞタル化する芖点が重芁」ず蚀い切る。

  • パロアルトむンサむト CEO AIビゞネスデザむナヌ 石角友愛氏

「DXの本質は䌚瀟にずっおのコアを再定矩し、その郚分にデゞタラむれヌションを起こすこずで生たれる倉革であり、だからこそ事業のコアから取り組むべきだ。その際、新型コロナりむルスのワクチンを開発したモデルナの戊略は参考になる。同瀟は創薬・研究領域では自瀟開発・内補化を進める䞀方、人事などのコアではない領域においお積極的に垂販のツヌルで省人化、コスト削枛を進めおいる」ず石角氏。

もう䞀぀重芁な芖点が、りヌバナむズやアマゟナむズだ。これらは、米囜のUberやAmazonのような革新的な䌁業が登堎するこずで業界が抜本的に倉わるこずを意味する造語で、「りヌバナむスが起きた時、既存の業界では䜕が脆匱性ずなるか」「どんなビゞネスモデルが圱響を受けやすいか」などを考え、倉化ぞのディフェンスを怜蚎する、ずいう発想がDXの参考になる。

DXを阻む3぀の壁

そのうえで、DXを掚進するにあたっお乗り越えなければいけない3぀の壁があるず石角氏は蚀う。

1぀はFOMOFear of missing out、取り残されるこずぞの恐れの壁で、DXに察する期埅は高いものの実行できおいない状態を指す。FOMOの壁を乗り越えるためには、自瀟の課題を抜出するこずが重芁だ。DXずいうず、経営䌁画郚や事業掚進宀などの代衚郚眲が単独で掚進するケヌスが散芋されるが、課題抜出にあたっおは事業郚ずの連係が欠かせず、事業郚間のパむプラむンを構築したり、連携圹を眮いたりするこずが有効ずなる。

2぀目がPoCProof of Concept、抂念実蚌の壁で、怜蚎や怜蚌たではフェヌズを進められるものの、事業化にたで萜ずし蟌めず、具䜓的なAIの掻甚やDXにたで至らない状態を指す。PoCの壁を乗り越えるには、PoCが目的にならないように、䜕のためにDXを行うかを考え、最小コストで行える怜蚌方法を怜蚎し、事業化たでを戊略的にデザむンするこずが求められる。

3぀目がむントレプレナヌの壁で、課題蚭定はできおいるものの人材やリ゜ヌスが集められない状態を指す。リ゜ヌスの確保には、経営者の理解や瀟内でのコンセンサスが欠かせない。

ケヌススタディで瀺すデゞタル戊略3぀のアドバむス

基調講挔の埌半では、䞍二家、ベストパヌツ、タむセヌロゞスティクスず3瀟のDXのケヌススタディを玹介。各ケヌスから埗られる知芋をアドバむスずしお提瀺した。

赀字事業や危機的事業にAIを投資せよ

䞍二家のケヌススタディから孊ぶべきこずは、「赀字事業や危機的事業にこそAIにた぀わる投資をせよ」だ。同瀟では、売り䞊げの玄7割を菓子事業が占めるが、AI導入は売り䞊げの2割を占め、か぀赀字に陥っおいた掋菓子事業で行われた。

掋菓子郚門では、新商品に関する過去の売り䞊げデヌタがないため、新商品出荷にあたっおのベンチマヌクを持おずにいた。AIを導入しお特定の商品の売れ行きデヌタを収集するこずで出荷量の予枬が行えるようになり、工堎のオペレヌションの効率化などに着手できるようになった。珟圚はAIの他事業郚ぞの展開も怜蚎しおいる。

赀字事業は少しの改善でも倧きな効果を発揮するため、AI導入による効果を実感しやすい。䞀方、䌚瀟の生呜線ずも蚀える黒字事業での未経隓の挑戊はリスクが高い。たた赀字事業が改善は、黒字事業の重荷を枛らすこずにも぀ながるだろう。

円密床の高い情報を集めよ

ベストパヌツのケヌススタディから孊ぶべきこずは、「円密床の高い情報を集めよ」だ。円密床は石角氏の造語で、䌚瀟の売り䞊げや利益に高い圱響を及がすデヌタを指し、円密床の高いデヌタの収集・管理は内省化すべきずいう意味を含む。

同瀟は䜏宅蚭備の斜工業者向けに郚品、郚材の䌁画開発、販売を行う䌁業だ。埓来、郚材の受泚の9割をFAXで行い、受泚FAXの仕分け、デヌタ入力圚庫照合などを人手で行っおきたが、無駄な工皋や人的゚ラヌが起きおいたため、同瀟では自動化やDXを進めおいる。

FAXは曞匏が発泚者によっおバラバラなため、OCROptical Character Reade、光孊文字認識による自動化が難しい。そこで、同瀟ではAI-OCRを導入し、必芁な情報の認識・抜出、基幹システムずの連携ができるようにした。

発泚に関するFAXをPDFファむルずしお持っおいるか、デヌタベヌス内に自瀟で管理できるデヌタずしお蓄積できおいるかで、今埌の発展性が異なっおくる。デヌタベヌスで管理しおいれば、デヌタを基にした予枬や提案型のビゞネスモデルにも生かせる。

局所的なAI導入からDXは始たる

物流䌚瀟のタむセヌロゞスティクスのケヌススタディから孊ぶべきこずは、「局所的なAI導入からDXは始たる」だ。

同瀟のトラックの配送先の順番を決める配車割付業務は。埓来34時間ほどかけお人が行っおいた。たた、埓来の配車割付では、トラック運転手の経隓や業務状況に合わせお配車担圓スタッフが配送先を決めるなど、现かい調敎には属人的な刀断が欠かせなかった。同瀟ではAIを導入し、刀断基準をAIに孊ばせお再珟できるようにしたこずで業務の9割を自動化するこずができた。

䞀郚の業務でAIを導入した結果、同瀟では経営陣や瀟員のデヌタに関するマむンドセットやAIリテラシヌが向䞊。珟圚は耇数の配車センタヌをたたがっお暪断的に運行管理などを行える、総合配車センタヌの蚭立を進めおいる。

最埌に石角氏は、ポストコロナで長幎続けおきたビゞネスの攻略法もセオリヌも通甚しなくなっおいる䞭、「今こそ、これたで誰も問わなかった業務フロヌや仕事の進め方を問いただせるチャンス。これからはこうあるべきだ、ず議論できる䜓制を敎えおDXを掚進しおほしい」ず語り、講挔を締めくくった。