デル・テクノロジーズは10月8日、オンラインイベント「Dell Technologies Forum 2021」を開催した。本記事ではその中から、マイケル・デル氏が登壇した基調講演の内容を紹介する。
基調講演は、同社の会長兼CEOであるマイケル・デル氏、インフラストラクチャ・ソリューションズ・グループのプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるジェフ・ブードロー氏、最高マーケティング責任者(CMO)のアリソン・デュー氏によって行われた。
マイケル氏はまず、「テクノロジーの重要性と世界的な発展との関連性は、かつてないほど高まっています」と語り、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の解明やワクチンの製造・流通などを従来では考えられないほどの短期間に実現した、テクノロジーの力を目の当たりにしたと指摘した。
テクノロジーの力は医療以外でも、教育、銀行業務、エンターテインメント、小売、製造、通信などのあり方をリードしてきたという。
マイケル氏は、我々の生活がテレワークとリモートでのやり取りに切り替わったことで、さまざまなことが場所を選ばずに実現可能になったと語る。
このことで、「さらにエッジでの展開が進んでいくはずです」(マイケル氏)と見通しを示す。
現在、データセンター外で処理するデータの割合は10%程度だが、その比率は2025年までに75%に達すると同氏は予想する。
マイケル氏は、エッジ(Edge)で生成するデータを、より良い知見、行動、結果へと変換するためには、リアルタイム分析とインテリジェンスが不可欠だと指摘し、今後10年でエッジ・インフラストラクチャに費やされるCAPEX(資本的支出)は、計7000億ドル以上になるとの見通しを語った。
同社は、自社が持つ先端機能とVMwareおよびパートナー・エコシステム全体とを緊密に統合することで、エッジ・ソリューションの革新を図っているという。その一例が、後ほどブードロー氏やデュー氏が紹介するAPEXだ。
マイケル氏は、「私たちは共に、データを原動力とする未来のインフラを、より健全で、持続可能で、公平な未来のためのインフラを作っているのです。希望と機会をもたらす明るい未来のために」と語り、自身のパートを結んだ。