富士フイルム子会社の富士フイルムビジネスイノベーションは10月5日、文書の読み取りから各種業務システムへのデータ登録まで、データ入力に伴う人の作業を効率化するクラウドサービス「ApeosPlus desola Technology by AI inside(以下 ApeosPlus desola)」の提供を開始することを発表した。サービスはAI insidと技術協力し、AI inside社のAI-OCR技術を採用している。

  • ApeosPlus desola Technology by AI inside で実現するデータ入力業務フロー

    ApeosPlus desola Technology by AI inside で実現するデータ入力業務フロー

同サービスでは、OCR結果の目視確認前後の人手がかかっている作業を徹底的に自動化することで、データ入力業務全体の効率化を実現。紙文書や電子化されたイメージから、手書き・活字問わず文字情報を抽出し、業務に合わせた加工・チェック、業務システムへの情報登録、電子イメージの保管・管理までをひとつのサービスで行う。

これまで人手を介して行っていたOCR後の正規化、読み替え、計算などのデータ加工処理を自動化することで、文書の読み取りから各種業務システムへの登録まで、データ入力業務全体を効率化するという。

  • ApeosPlus desola Technology by AI inside の特長

    ApeosPlus desola Technology by AI inside の特長

具体的には、紙文書・電子画像を問わず、複合機やWEBブラウザなど、複数の手段でクラウド上のApeosPlus desolaに取り込み、文書中の文字情報を、手書き・活字問わずに抽出。そのデータをあらかじめ決められたルールに基づいて、データの読み替えや日付の確認、金額・数量などからの四則演算を自動で行うという。例えば、記入漏れチェックや商品名から商品コードへの読み替え、納品日が正しいかの確認などが行えるということだ。

抽出・加工・チェックした情報は、サイボウズ kintoneやOBC 商奉行クラウドなど各種業務システムに直接登録が可能。証跡となる文書の電子画像は、キーワードで検索できるように文字情報の抽出結果を属性として付与し、富士フイルムビジネスイノベーションのクラウドストレージサービスWorking Folderへ直接保管し共有できるということだ。

「ApeosPlus desola」の提供価格は、月額13万円(税別)〜(サイボウズ kintoneやOBC 商奉行クラウドなど各種業務システムは別途契約が必要)。