NECグループのフォーネスライフとNECソリューションイノベータは9月29日、デジタルヘルスケアサービス「フォーネスビジュアス」を企業・団体の従業員を対象にサブスクリプションモデルで提供すると発表した。

「フォーネス ビジュアス」は血中タンパク質を測定するサービスで、約7000種類のタンパク質を一度に測定するSomaLogic社の技術を活用した検査手法を用いる。同検査では複数のタンパク質を総合的に評価することで、心筋梗塞や脳卒中などの4年以内の発症リスク予測のほか生活習慣病のリスクチェックが行える。

従来、個人向けに採血による検査実施単位の契約で提供してきたが、今回、年間契約によるサブスクリプションモデルで提供する。サブスクリプションモデルでの提供開始は2021年10月1日からとなる。

  • 「フォーネスビジュアス」サブスクリプションモデルのイメージ

サブスクリプションモデルでは、検査や改善が必要と思われる生活習慣病リスクの高い従業員などを対象に血液を採取し、検査日より4年以内の疾病の発症リスクを予測する検査を提供する。また、所属する従業員に、AIクラウドサービス「NEC 健診結果予測シミュレーション」および「生活習慣フォロー・改善アプリ」を提供することで、企業や団体の継続的な健康経営の実現をサポートし、従業員一人ひとりに合った生活習慣の継続・改善を支援する。

「NEC 健診結果予測シミュレーション」では、従業員の健診データをAIで分析。一人ひとりの健診結果に合わせた解説動画や健診の検査値の将来予測グラフを提示し、生活習慣の改善策を提案する。また、組織単位での分析やシミュレーションにより、現状の健康増進施策の評価と今後の施策の検討も可能だ。健診の検査値の悪化が懸念される従業員を見極め、重点的な対策を検討できる。

  • 「NEC 健診結果予測シミュレーション」の画面イメージ

「生活習慣フォロー・改善アプリ」では、睡眠ケアや在宅トレーニングなどの健康改善メニューの提供を通して、従業員の健康意識の向上を促し、生活習慣の見直しや行動変容を推進する。同アプリでは、「NEC 健診結果予測シミュレーション」の結果や、採血による検査結果報告書を確認できる。