エレベーターやエスカレーターの研究開発から製造、販売、保守までトータルで提供するフジテックは9日、ヘッドマウントディスプレイ式のVR装置を業務に本格導入することを発表。完成イメージを疑似体験できるシミュレーターを活用し商品のPRや顧客の仕様策定サポートの充実を図る。

  • デザインシミュレーターの利用イメージ(同社資料より)

    デザインシミュレーターの利用イメージ(同社資料より)

同社は4月26日よりWebサイトで標準型マシンルームレスエレベーター「XIOR(エクシオール)」のデザインシミュレーターを公開しているが、さらにVRを導入することでエレベーター設置の際のデザイン確認から非接触ボタンや扉のセンサーの利用法など、臨場感を持って仕様の検討を行えるようになる。XIORデザインシミュレーターは、約530点の色やパーツを変更した完成イメージを3DCGで表現、URLによるデザイン共有や共同制作も可能だ。VR導入は、東京都港区と滋賀県彦根市のショールーム「クリエイティブスタジオ」と大阪府茨木市の「ビッグフィット」など全国16拠点で順次進められる。