Sansanは6月11日、UX(ユーザー体験)の調査に特化した組織「UXリサーチセンター」を同社内に発足させた。同社はユーザーの潜在的・顕在的なニーズを捉えたサービスの開発を目指しており、ユーザーの行動とそこに至る思考を理解することで、同社の提供するサービスのUX向上に貢献することを狙っている。
今回発足した同部署には、同社内のスタッフ10名が所属する。同社およびグループ参画企業のサービス開発におけるUXのリサーチが主な業務であり、プロダクトの開発とは異なる部署として、UXの評価や改善点の提案などを行う。同部署内にはリサーチャーとデータアナリストが在籍しており、デプスインタビューなどの定性調査や、アンケート分析などの定量調査を組み合わせて、ユーザーの価値に向き合う。
新規事業の立ち上げ時や、新規サービスの開発時、または既存サービスの改善のために同部署の調査結果が活用される予定で、プロダクト開発チームは、その調査結果を基に計画の立案や方針の決定を行う。
同部署の林氏は、同部署の発足の経緯について、公式ブログで「成長のフェーズが違うそれぞれのプロダクトのPdMにリサーチによる意思決定の支援を提供すること、そしてこれからも増えていくと予想される多くのプロダクトにもリサーチ機能を提供するため、プロダクト横断のリサーチ組織を立ち上げました。また、専門組織にすることで、リサーチ経験やナレッジの蓄積、手法の高度化やプロセスの最適化、メンバーへの教育体制の構築等を通して機能性を高めることや、プロダクト外の組織であることから、より中立的な立場から意思決定の支援ができる等のメリットもあると考えています。」とコメントしている。