Appleは6月7日(米国時間)、年次イベント「 WWDC 2021」で多くの新機能を発表したが、The Hacker Newsが6月8日(米国時間)、「Top 10 Privacy and Security Features Apple Announced at WWDC 2021」において、セキュリティやプライバシーに関するAppleの発表をまとめて伝えた。2021年秋以降にiPhoneやiPad、Macに導入される機能としてわかりやすい。
記事で取り上げられている主な機能は次のとおり。
- セキュリティパッチと機能アップデートの切り離し。iOS 15へのアップデートと、iOS 14のままセキュリティアップデートを適用するか、2つの方法を選択できる。
- サードパーティ製アプリを追加しなくても、iCloudキーチェーンに保存されているオンラインアカウントの2要素認証機能に対応。
- Apple iCloud+ユーザー向けにVPNに似た「Private Relay」機能を追加。VPNと異なりユーザーのIPアドレスや位置情報といったプロファイルの作成に利用できる閲覧行為を隠蔽することが可能(中国、ベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピンでは提供されない)。
- 実際のメールアドレスを入力することなく、1回限りのバーナーメールを生成することができる「Hide My Email」機能の追加。
- メールのプライバシー保護機能の改善。電子メールに埋め込まれたトラッキングピクセルに対抗。
- Safariでフィンガープリンティングやクロスサイトトラッキングを低減するIntelligent Tracking Prevention機能の強化。
- アプリがアクセスしたドメインや利用したデバイスリソースやデータなどに関する情報を報告する機能の導入(iOS、iPadOS、watchOS)。
- インターネットを利用することなくデバイス内で処理が完結するSiri機能の実現。
- どのアプリケーションがマイクにアクセスできるかを確認できる機能を導入(macOS)。
- デバイスの電源が切れていても位置を特定することができるように「Find My」機能を強化。
iOS、iPadOS、macOSの次のメジャーアップグレードバージョンは、2021年秋ごろの公開が予定されている。