日本ラッドは5月25日、新型コロナウイルスのワクチン接種において、クリニック向けに特化したAI無人電話予約システムを開発し、同日より販売を開始すると発表した。

同システムは、特にワクチン接種予約を自治体に代わり地場のクリニックが直接受け付ける分散予約方式を採用している自治体に所属するクリニック向けに、今回急きょ特別に開発されたものとしている。

  • ワクチン予約電話のフロー(例)

【関連記事】
≪LINEのAI技術を利用したチャットボットなどのSaaSを提供開始≫
≪ドコモ、AIが電話応対業務を代行するサービス - RPA連携にも対応≫

クリニックの受付電話をNTTボイスワープ機能で同システムに全転送することで、受付電話が鳴りやまない状況を解消する。予約以外の電話は、自動応答の最初で「受付につなぐ」という選択肢を選択することで受付電話に回送することが可能。すべて自動音声応答の無人システムであり、予約希望者はダイヤルして選択肢をダイヤルで選んでいくだけで、最短30秒で予約やキャンセルができる。

  • クリニック側管理画面(例)

また、発信者電話番号通知を利用しており、自動的に予約者の電話番号と予約日時を紐づけることができ、事前の予約券発行や住民識別番号のデータベース登録などが不要。予約枠の設定はCSVファイルをエクセルで作成してアップロードすると完了する。

さらに、クラウド技術のスケールアウト性能により、物理電話回線がパンクしない限り自動的にシステム性能が伸縮するため、多数の電話が一気に集中しても対応可能だ。

同システムの利用料金は、初期設定費用が5万5000円、月額基本料が5500円+1コールにつき22円となっている。