米IBM Quantumはこのほど、量子コンピュータのプログラミングに関する開発者認定資格「IBM Quantum Developer Certification」を発表した。
「IBM Quantum Developer Certification」は、 ピアソンVUEプラットフォームで提供される60問の認定試験。この試験に合格すると、 オープンソースの量子ソフトウェア開発キット「Qiskit」を使ってIBMの量子コンピュータやシミュレータ上で量子コンピューティング・プログラムを作成・実行した経験があり、製品ドキュメントやサポート、 同僚からの支援をほぼ受けることなくこれらの実務を実行できることが証明される。
今回の発表は、 認定資格の初期段階のもので、 量子コンピューティングに精通し、 Qiskitを使って量子回路の構築・実行を行えることを実証することに焦点を当てている。
以下の例題は、 特定の量子状態で初期化された量子ビットに様々な回転を加えた場合に、 様々な基底での測定を経て得られる結果の確率を問うセクションからの問題。 この問題を解答するには、 純粋な量子状態、 量子ゲート、 異なる基底での測定に関する知識が必要となる。
今後の認定資格では、 これらのスキルを活用して、 最適化、 化学、 金融などの問題を解決するための量子コンピューティング・アプリケーションの構築に精通していることを認定していくという。
例題
このコードフラグメントの場合, 測定結果が|0>になる確率はどれくらいか。
qc = QuantumCircuit(1) qc.ry(3 * math.pi/4, 0)
A. 0.8536
B. 0.5
C. 0.1464
D. 1.0