凸版印刷は3月31日、学生の趣向に沿った大学の学部・学科をレコメンドする対話型AI(人工知能)とウォークスルーVR(仮想現実)による、遠隔でのオープンキャンパスを実現するというパーソナルアシスタントサービスである「TOP VRAIN」を開発したと発表した。2025年までに関連受注を含め30億円の売上を目指す。

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TOP VRAIN for Campusによるバーチャルオープンキャンパスの特徴として同社は、対話型AIによる学生の趣向に合った大学の学部・学科レコメンド、デジタル空間上でキャンパスの雰囲気の体験、大学への理解深化が可能の3点を挙げる。

大学の学部・学科レコメンドに関しては、学生が対話型AIからの質問に答えていくことで、文系か理系か、目指す職業、興味のある研究、大学でやりたいことといった自身の趣向に沿った大学の学部・学科・研究室を見付けられるとしている。

デジタル空間上でのキャンパス雰囲気の体験については、ウォークスルーVRにより、実際の大学キャンパス・施設をデジタル空間上で自由に歩くことができ、実際のキャンパスの雰囲気を体験できるという。固定視点の360°パノラマVRよりも大学の雰囲気をリアルに感じることができるため、大学への受験意欲を高めることが可能という。

大学への理解深化に関しては、対話型AIによるレコメンドとVRを一連の流れでシームレスに体験できるため、大学の学部・学科との出会いから、実際の大学キャンパスの雰囲気を体感することにより、大学への興味を深め、受験意欲を高める過程をスムーズに実現するとしている。

なお同社はバーチャルオープンキャンパスの実証実験を、3月31日から2021年5月31日まで中央大学で実施する。検証目的は、志望校選びにおける対話型AIによるレコメンドの有効性検証。検証内容は、対話型AIレコメンドおよびウォークスルーVR体験者を資料請求へと繋げるユーザー体験など。

今後同社は、対象とする大学の拡大や、デジタル空間内で大学職員と交流する機能の開発、大学受験以外のライフイベントを対象とするプラットフォームとして、サービスを拡張していく方針だ。さらに、デジタルツイン領域における事業展開を見据えてサービス開発を進めていくという。