United States Computer Emergency Readiness Team (US-CERT)は3月15日(米国時間)、「Google Releases Security Updates for Chrome | CISA」において、Google Chromeに脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。

脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。

脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Windowsよりも前のバージョン
  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Macよりも前のバージョン
  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Linuxよりも前のバージョン

脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Windows
  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Mac
  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Linux
  • Google Chrome version 89.0.4389.90 for Mac

    Google Chrome version 89.0.4389.90 for Mac

脆弱性は深刻度が重要(High)に分類されており注意が必要。この脆弱性を悪用された場合、遠隔からのコード実行やサービス妨害攻撃(DoS: Denial of Service attack)を引き起こされる可能性がある。

Googleは2021年に入ってからゼロデイ脆弱性に対処するためのアップデートをすでに2回行っており、今回のアップデートで3回目のゼロデイ脆弱性修正アップデートとなる。Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。