Windows Centralは1月18日(米国時間)、「Microsoft Edge with Apple M1 support rolls out to Beta Channel|Windows Central」において、MicrosoftがApple M1チップ搭載のMacデバイスにネイティブ対応したEdgeブラウザのベータ版を公開したと伝えた。

Microsoftが提供している開発者向けのMicrosoft Edge Insiderプログラムでは、正式リリース前のEdgeのプレビュー版をCanary、Dev、Betaの3つのチャンネルで公開している。そのうち、Betaチャンネルで公開されるバージョンは最も正式リリースに近いものになる。CanaryおよびDevチャンネルでは昨年12月にM1対応版が公開されていたが、Betaチャンネルに登場するのはこれが初めてだ。

現状、M1チップ搭載デバイスでEdgeを利用するにはRosetta 2エミュレータを使用する必要がある。エミュレータ版でも機能面の問題はないが、M1 SoC(System on Chip)の性能を最大限に引き出すことはできなかった。Rosetta 2エミュレータ経由で実行されるアプリケーションでは、M1 SoCに搭載されているユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)や優れたセキュリティ機能といった多くの独自機能が利用できないからだ。

ベータ版のEdgeブラウザは、次のMicrosoft Edge Insiderのサイトからダウンロードすることができる。ただし、あくまでも正式リリース前の開発版なため使用は自己責任となる。

  • BetaチャンネルでApple M1チップ対応版がダウンロードできる

    BetaチャンネルでApple M1チップ対応版がダウンロードできる

現行のEdgeの安定版がバージョン87であるのに対して、今回公開されたM1対応のBeta版はバージョン88(88.0.705.18)となっている。バージョン88の正式リリース予定日は2021年1月21日であるため、M1対応版のEdgeは早ければ今週中、遅くともバージョン89がリリースされる同3月4日には正式に利用可能になることが期待できる。