ライフコーポレーション（以下ライフ）は1月19日、日本ユニシスと共同開発した AI需要予測による自動発注システム「AI-Order Foresight」を2月までにライフ全店舗（278店舗）で稼働すると発表した。

このAI需要予測自動発注システムは、販売実績・気象情報・販売計画などの各種データを元に、店舗における日々の商品発注数を自動で算出するもの。ライフが2018年から日本ユニシスが共同で研究開発を行い、店舗での実証を進めてきた。

  • AI-Order Foresight サービス概要

現在、240店舗以上で稼働しており、日配品発注業務を年間15万時間削減できることを確認しているという。

ライフでは、ドライグロサリー(冷蔵を要さない食品)を対象とする自動発注システムは既に導入していたが、今回、販売期間が短く精度面で対応が困難だった牛乳等の日配品についても、AIによる需要予測を用いることで発注の自動化を可能にするという。

従来の自動発注システムは精度維持のため、人による日常的な予測モデルチューニングが必要だったが、今回、AI自動チューニング機能によりメンテナンスフリーで自動発注の運用が可能となるという。

処理技術には、日本ユニシスが保有する統計解析技術とAI技術を活用し、統計解析とAI を組み合わせ、従来の自動発注システムでは精度面で実現困難だった日配品・生鮮品などの自動発注化が可能になり、従来の需要予測では欠かせなかったデータサイエンティストやアナリティクス組織による予測モデルの改善を、AI機能が代替実施するため、専門家を有さなくとも予測精度の維持・向上が可能になるという。