日本郵船は10日、グループ会社のMTI、日本海洋科学(JMS)が神戸大学と大阪府立大学と取り組むAIを活用した避航操船の実船試験で有効性を確認したことを発表した。

  • 実船試験に使用された神戸大学附属練習船「深江丸」(同社資料より)

    実船試験に使用された神戸大学附属練習船「深江丸」(同社資料より)

深江丸での実船試験の様子(同社資料より)

深江丸での実船試験の様子(同社資料より)

大阪湾で9日に行われた実船試験は、レーダーや船舶自動識別装置(AIS/Automatic Identification System)などからのセンサー情報を受けたAIが自動で針路を選択、オートパイロット(自動操縦装置)に伝えることで操船を制御するもので、航行中の他船や障害物の避航行動にその有効性が確認されている。

日本郵船グループでは、2019年に世界初となる自動運航の実証実験での成功(ニュースリリース)、タグボートの遠隔操船(ニュースリリース)など有人自律運航船/無人運航船の歩みを重ねているが、今回ここにAIによる避航操船が加わったことになる。