日立製作所は12月9日、ビジネス向けパブリッククラウドストレージと同等のコストで利用可能なオンプレミス環境のデータ基盤を最短1週間で導入する「日立従量課金型データ基盤ソリューション」を販売開始した。また、新ソリューションの基盤として利用可能な「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP) ファミリー」のミッドレンジモデルであるコンパクトな新フラッシュストレージ「VSP E790」「VSP E590」の販売も開始した。

新ソリューションは、サービス内容をカタログ化することでニーズに対応した柔軟なサービス提供を実現し、コスト低減に貢献するほか、新フラッシュストレージのVSP E590を基盤とし、低コストを実現する大容量向けのキャパシティモデルを選択することで、ビジネス向けパブリッククラウドストレージと同等のコストが実現可能だという。

また、キャパシティモデルのような用途ごとに最適化した構成済みモデルから選択することで、最短1週間でデータ基盤を導入できることに加え、従来から提供している「ストレージボリューム提供サービス on Equinix IBX」などのソリューションと組み合わせることで、セキュアでシームレスなハイブリッドクラウド環境も実現できるとしている。

これらにより、イノベーションを加速する新たなデータ基盤を、迅速かつ低コストで導入でき、ビジネス環境の変化に柔軟に対応する。なお、新ソリューションはさまざまなニーズを持つグローバルの顧客に対して、製品やサービスの提供方法拡充と柔軟性向上を実現するEverFlex from Hitachiに沿ったものとなる。

フラッシュストレージのVSP E790とVSP E590は、独自の高密度実装により、2Uの筐体に集約。また、重複排除・圧縮技術は、新プロセッサーと同社の処理最適化技術の組み合わせにより、データ容量を削減しつつ、従来モデルと比較して2.2倍の優れたパフォーマンスを発揮するという。