キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は12月9日、企業に内在する大量のデータを有効活用し、ユーザー企業の業務改革や生産性向上、マーケティング戦略施策を支援するという「データマネジメントサービス」を提供開始した。同社はデータマネジメント領域において、2023年までに20億円の売上高を目指す。

  • サービスのイメージ

新サービスでは、同社がユーザー企業のデータマネジメント(データの収集・蓄積及び安全な利活用)をワンストップで支援し、ユーザー企業の課題・要望を解決する最適な仕組みを得意分野に適した協業先とコラボレーションして提供するという。

同サービスのメニューは以下の5点。

  1. データマネジメントコンサルティング
  2. データマネジメントプラットフォームの導入支援
  3. 機械学習・データ分析プラットフォームの導入支援
  4. デジタルマーケティングの導入支援
  5. 数理技術・自然言語処理技術・映像認識技術などの独自技術を使用したデータ分析支援
  • サービスの特徴

データマネジメントコンサルティングでは、多くのプロジェクト実績及び、その実績で裏打ちしたという方法論であるPLANシリーズを保有するデータ総研と協業し、DMBOK2(Data Management Body Of Knowledgeの第2版)のガイドラインも取り入れたデータマネジメントのコンサルティングサービスを提供する。

プラットフォームの導入支援では、カスタマーエクスペリエンスや顧客ロイヤリティといった、個人を軸とするデジタルマーケティングを行うためのデータマネジメントプラットフォームを提供するとのこと。

加えて、データ統合・連携の構築実績をベースとしたノウハウを用いてプラットフォーム上でのデータ統合を促進し、インプットデータの取り込みからアウトプットデータの抽出、その利活用、マーケティング施策への連携までトータルで支援する。なお同メニューは、トレジャーデータ及びブレインパッドと協業して提供する。

AI(人工知能)/BI(ビジネスインテリジェンス)分析及びマーケティングオートメーションの導入支援に関しては、ユーザー企業の新たなビジネスを創造しデジタルシフトを加速させるという、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連ソリューションの導入支援サービスの提供を行う。

セキュリティに関しては、ユーザー企業の課題に応じてソリューションを最適に組み合わせて提案し、その後の運用・利活用までを考慮したコンサルティングにより、システムを安全に利用できるという。また、国内外の個人情報保護関連の法規制への対応及び情報漏洩対策なども含めて、ユーザー企業に寄り添ったサポートを提供するとのことだ。