IIJは11月11日、北海道新十津川町と大阪府能勢町天王地区が取り組む2つのスマート農業推進実証プロジェクトを支援し、同社がもつLoRaWAN基地局をはじめとする農業IoT関連製品やサービスを提供すると発表した。

北海道新十津川町と大阪府能勢町天王地区は、農林水産省が発足した「令和元年度スマート農業技術の開発・実証プロジェクト及びスマート農業加速化実証プロジェクト」の採択を受けている。

新十津川町は、日本一の高品質・良食味米産地を形成するために、2019年度より短期集中する春作業の作業効率化などを目標とした「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」に取り組んでいる。一方で、能勢町天王地区は、2020年度から「スマート農業加速化実証プロジェクト」に取り組んでおり、ドローンを活用した水稲直播など農業の生産性向上や地域の農業環境の保全活動に加えて、関係人口・交流人口を増やすことで、定住化の促進までを目指すべく、農業観光(グリーンツーリズム)にも注力しているという。

同社は、これらのプロジェクトに対してLoRaWAN技術による水田の水管理システム、および水田ごとの最適な水位を助言するアプリケーションなどを提供し、スマート農業技術の普及・農村生活のスマート化の実現を支援していく方針だ。具体的に提供する製品群は以下の通り。

【北海道新十津川町のプロジェクトに提供する製品群】
・LoRaWAN通信基地局
・水田センサー
・気象センサー
・水位水温データ分析アプリケーション
・水田ごとの最適な水位を助言するアプリケーション

【大阪府新十津川町のプロジェクトに提供する製品群】
・LoRaWAN通信基地局およびリピーター(無線通信中継機)
・獣罠センサー
・冠水センサー
・監視カメラ
・メッセージの送受信が可能なコミュニケーションデバイス
・水田センサー
・気象センサー