サイバーエージェント(CA)は10月28日、AIを活用し広告クリエイティブを制作する「極予測AI」の効果予測技術と、同社子会社のCyberHuman Productions(CHP)の3DCG制作技術を用いて、企業やブランドごとのターゲティングに適した人物モデルをオリジナル生成することが可能なサービス「極予測AI人間(キワミヨソクエーアイニンゲン)」の提供を2020年11月より開始すると発表した。

  • 「極予測AI人間」サービス概要

同サービスにより、企業ブランディングに適したモデルの制作キャスティングおよび、多種多様な髪型・ポーズ・ファッション・シチュエーションの表現や、コロナ禍で起用が難しい外国籍のモデルも生成が可能になる。撮影や表現の様々な制約や契約条件にとらわれることなく、広告クリエイティブを制作することができる。

また、企業やブランドごとに配信メディアの特性やターゲット属性なども考慮されており、AIモデルの服装や髪型などを作り分け、広告クリエイティブを制作し配信するとしている。これにより、広告配信後の実績データも「極予測AI」の効果予測AIに組み込むことで、オリジナルのAIモデルを「効果の出せるAIモデル」へと育成していくという。

同サービスに活用されている、GAN(敵対的生成ネットワーク)によるAIモデルの生成技術および「極予測AI」の効果予測ロジックは、同社のAI研究開発組織「AI Lab」と共に開発しており、その専門性をプロダクト開発に活かしているとのこと。

さらに、CHPなどと連携し「バーチャル撮影システム」や「LED STUDIO」を活用した撮影を行なうことで、より多くの素材データを作成し、さまざまな広告クリエイティブ制作につなげるとしている。