FreeBSDリリースエンジニアリングチームは10月27日(米国時間)、「FreeBSD 12.2-RELEASE Announcement」において、FreeBSDの最新版となる「FreeBSD 12.2-RELEASE」の公開を伝えた。amd64版、i386版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版、armv6版、aarch64版が提供されている。
インストール用のISOイメージやディスクイメージ、仮想マシンイメージは次のページから取得できる。
- インストールイメージ: Index of /ftp/releases/ISO-IMAGES/12.2/
- 仮想マシンイメージ: Index of /ftp/releases/VM-IMAGES/12.2-RELEASE/
また、次のクラウド・ホスティングプラットフォームでも利用可能とされている。
- Amazon EC2 (Amazon Marketplace)
- Google Compute Engine
- Hashicorp/Atlas Vagrant
FreeBSD 12.2-RELEASEの主な注目ポイントは次のとおり。
- jail(8)ユーティリティにおけるLinuxバイナリ実行機能のサポート
- Intel 100Gbイーサネットカードをサポートするice(4)ドライバの導入
- OpenSSLをバージョン1.1.1hへアップデート
- OpenSSHをバージョン7.9p1へアップデート
- LLVMシリーズ(clang、llvm、lld、lldb、compiler-rt utilities、libc++)をバージョン10.0.1へアップデート
- 無線ネットワークスタックのアップデートとドライバのアップデートによる802.11nおよび802.11acサポートの改善
FreeBSDはJailと呼ばれる仮想化機能を持っている。これはオペレーティングシステムの扱うリソースを区画化して独立した環境のように扱う機能の1つで、軽量かつ高速という特徴がある。FreeBSDはLinuxバイナリを実行する機能も提供しているが、FreeBSD 12.2ではJailからのLinuxバイナリ実行が可能となった。