凸版印刷は10月26日、今年4月から長野県飯綱町に開設した次世代DX開発拠点である「ICT KŌBŌ」で同町特産のりんごを育てる地元果樹園農家と協力し、スマートグラスを活用した「バーチャルりんご狩り」を11月15日にOsaka Food Lab(大阪市北区)で開催される「りんごマルシェ」内で実施すると発表した。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、農家ではフルーツ狩りなどの農業体験やマルシェでの対面販売など農業イベントの実施や参加が難しくなっていることが課題となっているほか、食の安全に対するニーズの高まっており、こだわりを持って栽培した農産物を消費者に理解したうえで購入してもらうことが求められているという。
バーチャルりんご狩りは、りんごの圃場にいる園主が装着するスマートグラスからの映像をりんごマルシェ会場のタブレット端末上に表示させ、臨場感のある映像を映し出す。参加者は音声やポインターなどでタブレット画面を操作することで、園主との相互コミュニケーションを楽しみながら、遠隔地にいながらより臨場感のあるりんご狩りを体験することを可能としている。
また、収穫の頃合いのりんごを解析し、画面に表示する「りんご判定モード」も実装。これにより、リアルとバーチャルを融合した、新たなりんご狩り体験を実現し、長野県飯綱町の地域活性化を支援するという。
なお、バーチャルりんご狩りは11月15日の12:00~15:30(イベントは11:00~17:00まで開催)、申込方法はelicafe by Cafe-inn(大阪市大淀南)での事前申し込み制、申込期間は10月26日~11月8日まで。