三菱電機は10月19日、生産現場向け省エネ支援アプリケーション「EcoAdviser(エコアドバイザー)」シリーズの新製品として「省エネ分析・診断アプリケーション」を同26日に発売すると明らかにした。新製品は生産現場におけるエネルギーロスの要因診断を、同社のAI技術「Maisart」で自動化し、効果的な省エネ対策を支援するという。

  • AI技術によるエネルギーロス要因診断画面のイメージ

    AI技術によるエネルギーロス要因診断画面のイメージ

主な特徴として、生産現場のエネルギーロスの把握に必要な人手による継続的なデータ分析を不要とし、収集データを5つの視点(①設備立上げから生産開始までの時間、②生産終了から設備停止までの時間、③設備の非稼働率、④付帯設備の運転時間、⑤エネルギー原単位)で定量的に自動で分析する。

エネルギーロスの発生要因をAIが自動で診断し、発生要因として相関が高い項目(日時、設備、製造品目等)をランキング表示することで、対策すべき要因を明確化するほか、要因診断結果の有効性を学習して、次回以降の要因診断に反映し、生産現場の実態に即したエネルギーロス発生要因の診断を可能としている。

また、省エネ対策前後の期間を指定するだけで、削減した電力量・料金の算出が可能なことに加え、省エネ対策の有効性を定量的に評価することで、継続的な省エネ活動を支援など改善効果の見える化ができる。

さらに、7種類の分析グラフ(円・順位・時系列・箱ひげ・散布図・パレート図・ヒストグラム)を容易に作成し、生産現場のエネルギー使用状況をさまざまな視点で分析ができる。分析グラフや画像を自由に配置できるダッシュボード機能により、目的・用途に応じた画面設定を可能としている。

  • ダッシュボード機能による多角的な分析画面のイメージ

    ダッシュボード機能による多角的な分析画面のイメージ