VMwareは9月14日(米国時間)、「Fusion 12: Now Available! - VMware Fusion Blog - VMware Blogs」において、「VMware Fusion 12 Pro」および「VMware Fusion 12 Player」のリリースをアナウンスした。VMware FusionはmacOS向けの仮想化ソフトウェアで、Windowsやその他のOSを仮想化してmacOS上で利用することができる。
VMware Fusion 12で導入された主な新機能は以下のとおり。
- ホストおよびゲストとしてのmacOS Big Surのサポート
- DirectX 11およびOpenGL 4.1のサポート
- eGPUのサポート
- vctlおよびKindによるKubernetesクラスターのデプロイのサポート
- 最新のOSサポート
- USB 3.1仮想デバイスのサポート
- サンドボックス・グラフィックレンダリング・エンジンのサポート
- アクセシビリティ機能の改善
VMware Fusion 12からは、従来のラインアップにあったVMware Fusion Standardが廃止され、代わりに「VMware Fusion Player」が追加された。それに伴い、VMware Fusion Playerは個人利用に限って無償利用できるようになった。また、VMware Fusion Proおよび有償利用する場合のVMware Fusion Playerの価格体系についても、WindowsおよびLinux向けに提供されているVMware Workstationに準ずるように変更されている。
上記に加えて、VMware Fusion Proのライセンス適用範囲も変更されており、同じライセンスでVMware Workstation Proも使用できるようになった。VMware Fusion Proの新規購入だけで見ると値上げになるが、アップグレード価格の値下げや、ライセンス適用範囲が拡大によってバランスが取られているという印象だ。