電通デジタルは、ECサイトの運用型広告における最適化ツールである「Kommerz(コマーズ)」を提供開始した。第1弾としてAmazon広告での導入を開始し、今後は他の主要ECサイトへの対応も予定している。
同ツールでは、独自のアルゴリズムで過去の広告配信データと掲載中の広告パフォーマンスの状況を統計分析し、最適な入札戦略や予算アロケーション、キーワードの追加、停止を推奨する。
また、顧客の購買行動分析から購買と親和性の高いキーワードを検出し、その結果を反映させた推奨キーワードを運用担当者に提供することも可能としている。
一方で、すべての判断をシステムが担うことはせず、最終的な意思決定は運用担当者が行うよう設計しているという。
既に複数のメーカー企業でテストを実施しており、その実証結果からはROAS(広告費用対効果)が最大で約280%向上したことに加えて、キーワードの入札や追加停止など広告運用に要する時間の約75%削減に成功したという。
今後は、企業がそれぞれで配信する広告を1つのダッシュボードで統合管理し、クロスチャネルでの入札コントロールやキーワードの検索ボリューム、予算アロケーションの最適分析を行いながら運用することが可能なシステムを目指すとしている。