富士通は8月7日、金融分野における営業職員に向けた新たな教育プラットフォームサービスである「FUJITSU Finplex アドバンスドチーミングエクスペリエンスサービス powered by UMU」を提供開始した。価格は個別見積。2022年度末までに20システムの販売を目指す。
新サービスは、セキュアな環境で、マイクロラーニングによる自発的かつインタラクティブな学びと、双方向でのチーム内情報共有、時間と場所に縛られないデジタル朝礼など、スマートフォンを使用した学びの変革と強い組織醸成を目指すという新たな教育プラットフォームサービス。
現場の営業職員が保有するスマートフォンを使い、移動中や隙間時間に効率的にスキル習得できるマイクロラーニングやAI(人工知能)を使用したロールプレイングでの営業演習、集合せずに情報伝達やコミュニケーションできるデジタル朝礼サービスなどをセキュアに提供するとしている。
同サービスにより、金融機関において毎日集合型や対面型で実施している業務や組織内コミュニケーション、また個人のスキルに合わせた自発的な学習が、デジタルを使用して時間や場所の制約無く多手法で行えるため、テレワークなど新たな働き方に適応した学びの変革と強い組織の醸成につなげられるという。
画像、動画、音声、ファイル、テキストなど、多様なコンテンツを組み合わせて、受講者が飽きずに継続できる学習コースを自由にデザインでき、受講者をエリア別、テーマ別、スキル別にグルーピングし、個人に合わせた教育内容を設定できる機能や、管理者がスマートフォン上で受講者の進捗状況を把握できる機能を備えている。
また、が評価する営業活動のロールプレイング演習があり、金融機関で従来は営業職員が上司や講師を相手に対面営業の教育として実施しているロールプレイング演習を、スマートフォン上でAIを相手に実施できるという。
AIによる評価は、評価ポイントとして予め設定した3つの評価軸と、映像から声の大きさ、話すスピード、ジェスチャーなど6つの項目で行い、結果はグラフで表示する他、設定したキーワードの発言数、本人の高頻度発言ワードを表示し、上司や講師の模範解答も確認可能としている。
組織内コミュニケーションの活性化に関しては、情報伝達を手軽かつスムーズに双方向で実施でき、組織内コミュニケーションを活性化できるという。
朝礼については、テレワーク環境でもスマートフォン上でデジタル朝礼を実施できるとのこと。
朝礼時のスピーチや情報伝達に対して、音声やスタンプ、テキストを容易に入力し、チーム内でコミュニケーションやフィードバックが可能という。リアルタイムでの配信に加え、オンデマンド配信により各自のタイミングで確認できるとしている。