日本IBMは8月3日、中国銀行と同行におけるデジタル戦略の強化を共に進める取り組みを開始すると発表した。

中国銀行は10年戦略として、Vision 2027「未来共創プラン」の長期ビジョンにもとづき「地域・お客さま・従業員と分かち合える豊かな未来を共創する」ことを目指している。これを実現するための柱の1つは「デジタル戦略の強化」であり、デジタル化による業務効率化や顧客との接点の拡大、新たな顧客体験の創造と位置付けている。

企画から実行段階までの全行的なデジタル変革を推進するため、日本IBMの「オープン・ソーシング戦略フレームワーク」を活用してビジネス改革の企画やデジタル活用に強みを持つ人材の育成を進める。

オープン・ソーシング戦略フレームワークは、顧客体験重視の新たなビジネス価値創出に関する知見、方法論、スキルを持つ金融イノベーションラボのメンバーが参画し、デジタル変革に向けた経営レベルの課題解決を金融業界とともに推進するための包括的な枠組み。

今回、両者は顧客体験のデザインに関する実践的なワークショップの実施、データ分析のスキルを持つ技術者の養成を行うことに加え、将来的には同行の内部人材による自律的なデジタルトランスフォーメーションの推進を目指す方針だ。