NECは7月16日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management、※1)ソフトウェア「Obbligato」シリーズのドキュメント管理・共有に特化したモジュール「Collaboration Platform」のSaaS型クラウドサービスを中国で提供開始すると発表した。
現在、新型コロナウイルスの影響下での事業継続対策として、中国においてもリモートワークの導入が多くの企業・団体で進んでおり、効率的でセキュアな情報共有基盤をスピーディに構築することは重要な経営課題となっている。
同システムは、中国国内のデータセンターにサービス基盤を構築することで、クラウドサービスとしての信頼性や通信品質を実現するとともに、中国における各種法規制に対応しているという。
また、「Collaboration Platform」はさまざまなAPIを提供しているためカスタマイズ性が高く、他システムとの柔軟な連携を実現するとしている。
同サービスの価格は、5ユーザ利用の場合、月額7万円(日本円換算)からであり、同社は中国に進出する日系製造業や現地の製造業向けに拡販し、今後3年間で150社への導入を目指すとのことだ。
(※1)製品開発の過程で発生する膨大かつ多種多様な技術情報を製品構成情報(BOM:Bill Of Materials)に紐付け、製品ライフサイクルにわたって統合管理することで、製品開発力の強化を目指す改革・取り組み。