キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は7月6日、ジェイアール東日本企画とJR東日本メカトロニクスが提供する交通系ICカードを使用した交通費精算サービス「transit manager(トランジット・マネージャー)」と連携した複合機ソリューション「MEAP交通費申請」を8月上旬から提供すると発表した。価格は税別で月額3000円/台(導入ユースウェア別、また別売りオプションのICカードリーダーライターが必要)。
MEAP(Multifunctional Embedded Application Platform)は、専用のアプリケーションを複合機上で稼動させることができる同社の複合機に搭載されたアプリケーションプラットホーム。一方、transit managerは、Suicaなどの交通系ICカードを用いて乗車した鉄道やバスなどの利用実績から、交通費として申請するデータを選択して集計する業務用ソリューション。交通費精算にかかわる申請者の業務効率化と、経理担当者の業務負担の軽減につなげることができるという。
オフィスで利用しているキヤノン製複合機のICカードリーダーに交通系ICカードをかざすことで、カードに記録されている乗降履歴を取得して表示・印刷することを可能としている。従来の交通費申請ではいつ、どこへ、どのような経路で外出したか、都度調べる必要があったが、申請業務の負荷を軽減するという。
乗降履歴は、JR東日本グループが提供する公式のビジネスソリューションであるtransit managerと連携し、複合機の画面上に表示。定期区間が考慮され、新駅の開通や料金変更にも迅速に対応されたデータを交通費申請に活用でき、実際に発生した料金をそのまま印刷できるため、証憑としても有効。申請者の経路確認の時間短縮のみならず、承認者のチェックにかかる負担も軽減するとしている。
現状、紙で申請業務を行っている場合は、信頼性の高い申請帳票が出力できるため簡単に運用改善が可能なほか、交通費申請・精算システムを利用している場合は、確認用途やコピー用途で利用できるCSVファイルを月末申請時などの必要な時にまとめてメールで受け取ることも可能。従来の申請方法や運用方法から大きく変更することなく、すでに申請フローを構築していれば利用できる仕組みとなっている。