慶應SDM(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科)とNECは6月24日、同社のデジタルビジネスの加速に向けたデジタル人材育成のための教育プログラムを共同開発したと発表した。

これはDX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な思考・行動様式に関するトレーニングとなっており、従来同社が行ってきた専門技術領域のトレーニングとセットでデジタル人材育成に活用されるものだという。

慶應SDMは、ものごとを俯瞰的かつ体系的に捉えるシステム思考と、ものごとを人間中心で考えて多様性を活かして新価値を創造するデザイン思考を融合したシステム×デザイン思考の研究・教育を実施するとともに、その実社会への実装を行っている。

  • NECのデジタル人材育成全体像

第1弾として両者は6月~8月までの13日間にわたり、価値創造の方法論および技法の学習と、新事業のアイデア創出活動を組み合わせたプロジェクト型の教育を行うという。

同社ではすでに2017年からデジタル人材の専門スキル強化に向けた専門技術領域のトレーニングを体系化・実施しており、今回開発した教育プログラムはそのスキルをベースに顧客視点での事業開発を実践し、デジタルな思考・行動様式を獲得するものとしている。

今後、コンサルタントスキルやコーチングなど、企業や組織のDX戦略を立案できるプロデューサーの育成にも取り組む方針だ。