みらかホールディングスの連結子会社である富士レビオは6月19日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗原を測定する全自動検査機器用試薬の製造販売承認を取得したことを発表した。

実際の販売は2020年6月22日からを予定しており、製品名は「ルミパルス SARS-CoV-2 Ag」としている。

同試薬は、同社が提供する全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパルス G1200」ならびに「ルミパルス G600II」で使用することが可能な専用試薬で、すでに国内には800台ほどが普及しているという。抗原検査としては、従来の鼻咽頭拭い液に加え、唾液も検体として利用することが可能であり、検体採取時における医療従事者の関連リスクの低減、ならびに患者の負荷軽減を図ることが可能となっている。

また、検査時間も約30分ほどで、1時間あたりの処理能力も120テスト(ルミパルス G1200時)であり、より多くの検査を可能とするとしている。

なお同社は2020年5月に簡易検査キット「エスプライン SARS-CoV-2」を販売しているが、こちらは2020年6月19日時点では唾液を検体として使用することは承認されていない。

このほか同社は、連結子会社であるエスアールエルにて、2020年6月22日より同試薬を用いた臨床検査の受託を開始するともしている。