経済産業省は3月31日、新型コロナウイルスの検出を迅速に行う検査機器「GeneSoC(ジーンソック)」を、全国16カ所の医療機関に配備したと発表した。
産業技術総合研究所および杏林製薬が共同開発したGeneSoCは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対し、従来のPCRに近い検出感度を維持しつつ、迅速性が最大の利点。
1人の患者を診断するにあたり、検体採取から結果判定まで、1時間以内(前処理30分弱+検査時間15分弱)で完了する。
従来のPCRのように1度に大量の検体を検査することには向いていないが、少量の検体を迅速に診断することが求められるような場面では、GeneSoCの能力が生かされると見られる。
同省は、3月10日に閣議決定された予備費を活用して、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)に補助を行い、新型コロナウイルスの検査体制が整備されている16カ所の医療機関にGeneSoCを配備した。