米Nutanixは3月9日、通常通り従業員が出勤できず、生産性低下の課題に直面する日本を含むアジア各国の企業に向けて、DaaS(デスクトップ・アズ・ア・サービス)ソリューション「Nutanix Xi Frame」の無償トライアル版を提供すると発表した。

今回の無償提供は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止のため、従業員の出張や会議がこれまで以上に制限されているアジア地域の現状を鑑みた対応となる。

Nutanix Xi Frameは、仮想デスクトップを提供するクラウドベースのソリューション。NutanixまたはNutanixソリューションパートナーのクラウド上で利用でき、社内のハードウェアを使用することなく、安全性、セキュリティ、柔軟性とアクセシビリティを実現しているという。

クラウド技術は、これまでも事業継続に寄与しており、パブリック、プライベート、そしてハイブリッドなクラウドサービスで、重要なデータへのアクセスおよび可用性は維持される。

また、ハードウェアベースのインフラストラクチャからソフトウェア定義型インフラストラクチャに移行することで、データセンターへの物理的なアクセスが不要となるため、担当者が現場に行かなくても、また少数の人員でもIT業務の中核的なオペレーションに対処できるようになるという。

さらに、クラウドベースのため、仮想ワークスペースは通常1時間以内に稼働でき、リモートワークを行う従業員であっても自宅のWebブラウザを利用するだけで、ソフトウェアのダウンロードやアップグレードを行うことなく、あらゆるアプリケーションに安全にアクセスできる。

加えて、ビジネスのセキュリティや生産性、パフォーマンスを維持しながら、従業員が場所にとらわれず柔軟に業務を行えるようになることがDaaSによって得られる最大のメリットであり、仕事場やデバイスの種類に関わらず、従業員はすべてのデスクトップやファイル、ネットワークに安全にアクセスできるようになるという。

なお、今回の発表で同社はアジア企業を対象に最大10ユーザーにNutanix Xi Frame の30日間の無償トライアルを提供するが、新型コロナウイルス(COVID-19)の動向によっては支援拡大も検討していく方針だ。