三井物産は3月2日、同社の本社移転を発表。現在の日本生命丸の内ガーデンタワー及びJAビル(東京都千代田区丸の内一丁目1番3号)からOtemachi One街区域の三井物産ビル(東京都千代田区大手町一丁目2番1号)へと移転する。5月7日を業務開始日としている。

  • 「Otemachi One」外観イメージ(昨年10月発表時の資料より)

    「Otemachi One」外観イメージ(昨年10月発表時の資料より)

  • 「Otemachi One」を構築するOtemachi Oneタワーと三井物産ビル(昨年10月発表時の資料より)

    「Otemachi One」を構築するOtemachi Oneタワーと三井物産ビル(昨年10月発表時の資料より)

大手町一丁目から新しい価値を発信すべく三井物産と三井不動産が開発を進めている"Otemachi One"。Otemachi Oneタワーと三井物産ビルの2棟のビルから構築されるエリアでは、5月には高さ約7mのガラス壁を採用する大手町三井ホールや約30の商業店舗のグランドオープン、7月にはフォーシーズンズホテル東京大手町の開業も予定している。三井物産は同エリア三井物産ビルでの5月7日からの業務開始を発表した。

三井物産では新本社への移転を機に、新たな職場体験の取り組みを導入する「Workplace Experience(Work-X)」プロジェクトの検討を進めている。同社は公式サイトに"人材を資産に"と題したコンテンツのなかで"グループアドレス"トライアルの実施を示している。部署などのエリアは特定するが、エリア内であれば社員はどの席に座って仕事をしてもよいというもので、全社単位約4,500名の大規模な実施になる。また、業務の特性に応じた場が複数設定されており、業務時間の効率的な運用も期待できる。

機動的なチーム組成やFace to Faceコミュニケーションの促進など、グループアドレスを導入することで、社員の一体感や知的化学反応を期待している。総合商社という、とりわけ"人"の力が名を馳せる業種での大規模なトライアルだけに、その成果が期待される。

  • 同じ議論でもオープンな意見交換とプロジェクト単位での議論では異なる。口頭での情報交換に繊細な設計を行っていることが覗える

    同じ議論でもオープンな意見交換とプロジェクト単位での議論では異なる。口頭での情報交換に繊細な設計を行っていることが覗える