Let's Encryptは2月27日(米国時間)、「Let's Encrypt Has Issued a Billion Certificates - Let's Encrypt - Free SSL/TLS Certificates」において、2020年2月27日の段階で10億個目の証明書を発行したと伝えた。Let's Encryptは2017年6月の段階で1億個目の証明書を発行している。2017年6月の段階ではWebページロードの58%がHTTPSで行われていたが、今日ではWebページロードの81%にHTTPSが使われている。この3年弱の間にHTTPSの利用がさらに進んだことになる。
Let's Encryptは1億個目の証明書を発行した2017年6月の時点で、11人のフルタイム従業員で運用されており、4600万ほどのWebサイトに対してサービスを提供していた。現在ではフルタイム従業員を2名追加した13名で運用されており、1億9200万ほどのWebサイトに対してサービスを提供している。予算は28%ほど増加している。Let's Encryptは2名のフルタイム従業員と28%の予算増のみで4倍を超えるWebサイトにサービスを提供できるようになったと説明している。
インターネット業界は安全な通信を実現するためにHTTPSの利用促進を進めてきた。HTTPSの利用促進はLet's Encryptの登場で大きく進んだと言われている。Let's Encryptは無償で証明書の発行を行っているほか、自動的に更新する手段も提供している。Let's Encryptがこうしたサービスを提供するようになったことで、多くのサイトがHTTPSなどの通信を実施できるようになったと考えられてる。