MozillaはFirefoxを提供する以外にも新たなサービスの提供を開始している。その1つがVPNだ。Mozillaは「Firefox Private Network Beta: Browser Add-On and Full-Device VPN」において「Firefox Private Network」というVPNサービスの提供を行っている。
ローンチ当初、対応していたのはFirefoxとWindows 10のみで、Firefox向けのサービスは回数制限があるものの無償、Windows 10向けは有償のサービスだ。
今回、Mozillaはベータテストの対象をAndroidとChromebookにまで広げた。iOS、Mac、Linux向けのサービスは将来提供するとしており、現段階ではサービスの提供は行われていない。どのタイミングでほかのプラットフォーム向けのVPNサービスの提供が始まるのか、詳細なロードマップは公開されていない。
Mozillaは収益をFirefoxの検索エンジンに頼る体制から、より多くの収益源を持ち、単一のベンダーに依存する状況を避けようとしている。Mozillaは中立性を重要視しており、特定のベンダーからの収益が高い状態を健全な状況とは考えていないのがその理由だ。
Firefox Private Networkは、そうしたMozillaの戦略を具現化するサービスの1つ。安全なインターネットの利用を促進するというMozillaの理念にも沿ったものとなっている。