プログラマーは複数のプログラミング言語を利用することがある。業務の関係で新たなプログラミング言語に移ることもあれば、学習や趣味の一環として別のプログラミング言語の習得に取り組むこともある。また、新たなコンセプトを得るために、年に1つ新たなプログラミング言語を学ぶことがよいという意見もある。
State of JavaScriptがこのほど、2019年におけるJavaScript関連の調査結果「The State of JavaScript 2019」を公開した。同調査では、調査に協力したユーザーがJavaScript以外にどのようなプログラミング言語を利用しているかを集計している。その結果、最も多いプログラミング言語はPythonで、これにC#と.NETが続いている。
Pythonは回答率25.7%で、第1位を獲得した。これに14.4%のC#、9.7%の.NET、9.4%のRuby、9.3%のPHP、7.4%のC/C++、5.3%のRustが続いている。C#や.NETは業務で使われている可能性が高い。
多くのプログラミング言語の人気ランキングで第1位を獲得することが多いJavaが3.8%と低い値である点は興味深い。その理由として、JavaScriptユーザーは「Javaがカバーする範囲に興味がない」または「業務的に利用することが少ないこと」が考えられる。
加えて、Rustが5.3%で7位につけている点も注目される。Rustはここ数年で人気が出てきているプログラミング言語だが、シェアはまだ小さい。Firefoxの開発に利用されていることでJavaScriptユーザーが触れる機会が多く、興味を獲得している可能性がある。
The State of JavaScript 2019の調査に協力したユーザーは2万1717名で、世界中のJavaScriptユーザーが回答している。最も多いのは米国の4509名で、これに英国の1227名、フランスの1056名、ドイツの967名、カナダの757名が続いている。日本からは118名から回答があり、全体の0.6%ほどとされている。
The State of JavaScriptの調査は2016年から実施されており、JavaScript関連の技術流行がどのように変化しているかが示されている。