JavaScript向けのバックエンドフレームワークは流行り廃りが早い。新しいバックエンドが登場しては、以前のフレームワークは使われなくなるという動きが続いている。しかし、Expressの登場から状況が変わった。State of JavaScriptがこのほど、2019年におけるJavaScript関連の調査結果「The State of JavaScript 2019」を公開した。2017年のExpress登場以降、ユーザーはExpressに高い満足度を持ち続けているようだ。
Expressは2017年に登場した時から利用率が高く、満足度も高い。その状態が2019年に向かってさらに増加するという動きを見せている。多くのユーザーがExpressに満足しており、今後もさらにユーザーが増える兆候を見せている。
Expressほどではなくまだまだ利用率も低いものの、下落傾向を示すことの多いバックエンドフレームワークの中で、Next.jsが成長を見せている点も興味深い。Expressほどではないが、Next.jsも今後ユーザーが増える可能性がある。
登場したばかりで今後の動向が未知数だが、Gatsbyも注目しておきたい。このバックエンドフレームワークもNext.jsほどにユーザーに期待されており、今後さらに成長する可能性がある。2020年の動向が気になるバックエンドフレームワークだ。
The State of JavaScript 2019の調査に協力したユーザーは2万1717名で、世界中のJavaScriptユーザーが回答している。最も多いのは米国の4509名。これに英国の1227名、フランスの1056名、ドイツの967名、カナダの757名が続いている。日本からは118名から回答があり、全体の0.6%ほどとされている。The State of JavaScriptの調査は2016年から実施されており、JavaScript関連の技術流行がどのように変化しているかが示されている。